【喝破するといふこと】

 皆様こんにちは。16年前発売されたこの書籍。今を遡ること34年前の1986年、早稲田大学の学生が1年間にわたり、大西先生(1918~1995)の保健体育の講義「人間とスポーツ」を録音していたテープを書き起こしたものが、もとになっています。現在までに何度か読み返しておりますが、あらゆるページで激烈な大西節が炸裂。中でも私の印象に残ったのは、当時の中曽根首相(1920年~2019年)を喝破する276ページからのこの部分。「もし、今のままで政治が進んでいくと、また戦争をやろうっていうアホが出るかもしれん。中曽根なんか主計将校で、後方でうまいものを食って、戦争をやっておったから、我々みたいに第一線で戦争をやってた人間とは違うんだ。だから、軍備の問題でもなんでも、考え方が甘い。しかし、全ては奴ら権力者が決めていくんだ」。世間に名の知れた先生が、講義の中とはいえ、時の政権を見事に痛烈に喝破する。こんな根性がすわった骨のある人物は現在、なかなかいらっしゃらないな。中曽根氏の時でさえこんな感じだったら、今の政治をどう喝破してくれるのだろうか」と思った次第なのでした。失礼します。
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by shintekiware5 | 2020-09-03 11:20 | お勧めの本