歴史とは比類なく巨大で多様な物語である。

 昨日、瞬間的に良くない紹介の仕方をしてしまったので再度紹介したい。
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 タイトルは文中の言葉。

 半藤氏は言う。

 戦後の歴史教育に人間が消えてしまったのはどうしてか・・・・・
 
 その理由とは・・・

 戦後、歴史が社会科に組み込まれて社会科学の抽象的な理論のようなものによって歴史が説明される傾向が強くなったからだ。

 確かにその通り。

 実は私、子供の頃歴史大好き少年であった。

 信長や秀吉、家康が織りなす人間ドラマにワクワクし、

 祖父母と見ていた大河ドラマに勝海舟が出てきて薄明りで蘭学の本を必死に書き写す姿に大いに感動した。

 俺もああならないかん。

 そう思った(ならんかったが)。

 そして歴史好きは中学まで続いたが高校2年の時、日本史の授業が始まった途端、嫌気がさした。

 なぜか・・・・

 それは半藤氏の言うとおり歴史に人間の心理や精神が全く出てこなかったからだと思う。

 教師の語る言葉は無機質で

 我々の祖先がやってきたことをあたかも科学や地理のように説明した。

 指導要綱がそうなのだろうが、それでは授業を受けている方はたまったものではない。

 そこには

 間違いなく人間不在があった。

 おまけに

 一番最初の中間試験で脚注ばかりから出題されたのでは、嫌気がさすのも当然だ。

まだ間に合う。

 私はこれから死ぬまでにもっともっと歴史を学びたい。

 そう思う。
 

by shintekiware5 | 2011-02-27 19:52 | お勧めの本