兎に角おもろい。

 大河ドラマ「勝海舟」が放映されたのは昭和49年だった。その頃私は小学校4年~5年生(早生まれなので10歳)。

 「祖父母と一緒に大河ドラマを見る」。 

 つまりとてもいい子だった。

 勝が仄かな灯りで借りてきた蘭学の本を必死に写す。そのシーンがとても印象的だった・・・・

 途中、渡哲也が病気のため降板し、松方弘樹に代わったんだよな。なんか「空手バカ一代」の絵が途中でつのだじろうから影丸譲也に変わった時のような違和感を幼心に感じた(何書いてるんだろ)

 今回お勧めするのはこの本。

 氷川清話。

 
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 もともと分かっていたが兎に角ナルシストなのだ。しかし、ナルシストでいいじゃないか。
 比較的、初期の大河ドラマの主人公になったのだから。やはり勝は偉いのです。

 だけどこの文章には参ったな。

 西郷と面会したら、その意見や議論は、むしろ俺のほうが優るほどだったけどもいわゆる天下の大事を負担するものは、果たして西郷ではあるまいかと、またひそかに恐れたよ。

 この文章の中で彼が言いたかったのは最初のほうだと思うんだな・・・

 まっチャーミングなお人であったことは間違いない。

 このせちがらい世の中、せめて気持ちだけは勝のように自信満々で生きたいものだ。

by shintekiware5 | 2008-06-25 23:59 | お勧めの本