ほどばしる矜持の実績による裏づけ。

 文芸春秋3月号に松本隆氏が寄稿している。
 
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 松本隆氏を知ったのは昭和52年。

 原田真二氏のデビューシングル「てぃーんずぶるーす」の作詞者としてだった。

 当時18歳の原田真二氏は間違いなく天才だった。そしてもちろん松本隆氏も・・・・・

 駅へ走る道は雨で川のように僕のズックはびしょ濡れ

 ズック・・・・

 いいなあああ。

 実はその2年前の大ヒット曲「木綿のハンカチーフ」も松本氏の作詞。

 対話形式の詩だと理解したのは18歳で上京した頃だった(焦)。

 滂沱の涙を流した。

 氏は言う。
 
 はっぴいえんど2枚目のシングル風街ロマンで「これ以上のものはできないという完成度に達した」と。

 ものすごい矜持だ。
 
 しかしその矜持は十分すぎる実績に裏づけされたものだ。

 はっぴいえんど解散後、氏は作詞家に転じる。

 僕の好きな歌に

 松田聖子SWEET MEMORIESという歌がある。この曲もご存知の通り氏の作詞。

 聞くたびに泣ける歌だ。

 その他にも・・・・

 セクシャルバイオレットNO・1、ルビーの指輪、ハイティーン・ブギ、ためいきロ・カ・ビ・りー、スニーカーぶる~す、なんてったってアイドル・・・・

 日本国中を席捲した歌ばかり(客観的にそうだと思うのだが・・・・主観だったらご免。)。

 それもそのはず。

 な、なんと

 チャートトップ10入り2000曲

 うち51曲が1位という日本最多記録を持っているのだ。

 氏はさらに言う。

 シンガーソングライターの中で優れた詩を書ける人は少ないと

 私も全くその通りだと思う。

 またかと言わないで・・・・

 私が崇拝するアーティスト矢沢永吉兄貴。

 300曲以上ある兄貴の作品のうち、作詞は数曲のはず。

 見事な分業制が成立している。

 永ちゃんの曲の作詞家といえば、山川啓介、西岡恭三、ちあき哲也。

 そして時代の寵児だった、糸井重里、売野雅勇も詩を担当している・・・・

 だから・・・・

 歌の世界が広がり、まるで珠玉のドラマを見ているような曲が成立するのだ。

 実は

 松本隆氏、永ちゃんにも詩を提供している。

 代表的な曲は「サブウエイ特急」、「安物の時計」。

 ジェームスボンドはその髪の毛がはげるまでも長生きなんて様にはならねえぜ。

 痺れるねえこの歌詞。

 日本のアーティストは松本氏を引退させてはいけない。

 これからもどんどん詩を書いてもらったほうがいいと私は思う。

 私も頑張って仕事で実績をつくるぜい。

 
 
 

by shintekiware5 | 2008-04-26 22:59 | 永ちゃん